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『すみつぐ』をご覧になっている方々は、Google Earthを見られる環境にあるものと思われるが、北緯14度31分、東経3度31分あたりを見ていただきたい。濃い褐色の筋が北東から南西にかけて走り、その両側で地形が全く異なっているのがすぐにわかるであろう。これがバンディアガラ断崖である。北西側の色の濃い部分が台地状の岩山で、南東側の黄色く見えているのが砂地のサバンナである。標高差は200mで、急峻な崖が約260qに渡り続いている。表示倍率を上げると集落を表す記号が見えてくる。ドゴン族の集落である。この一帯はドゴンランドと呼ばれ、1989年に世界遺産に登録されている。 ![]() バンディアガラ断崖。中央左の光っている崖下にドゴン族の集落が見える。 ドゴン族は元来は、マリ共和国の首都であるバマコの西方に住んでいたが、10〜13世紀のイスラム化に際して改宗を拒ばみ、この地に移住したといわれている。移住先には先住民族のテレム族が住んでいた。テレム族については詳しいことがわかっていないが、バンディアガラの崖面を正面から眺めると、砂岩層の切り立った崖の中腹に、明らかに人工物と思われる円筒形や矩形の構築物が嵌め込まれている。これらはテレム族の住居跡で、ドゴン族は倉庫や墓地などに再利用している。 崖下に寄り添うように造られている集落は、頭を北にして仰向けに寝ている人体を模したものといわれている。村はリネージに基づき幾つかの地区に分かれているが、各地区には男の集会所・トグナがある。トグナは3列の柱の上に丸太の梁を架け、その上にヒエの茎を幾層も積み上げたパーゴラで、日中、この下に男達が集い、四方山話に興じている。トグナは両サイドに3本、中央に2本柱があるが、これらはドゴン族の8人の始祖を象徴している。 ![]() 崖下の集落がドゴン族のもので、崖の途中に見えるのがテレム族の住居跡。
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